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AIエージェント開発 · 会社の選び方

比較記事を読む前に、頼む中身を決めます。

「AIエージェント開発会社」で検索すると、JAPAN AI ラボの「おすすめ比較12選」や c-slide の「14選比較」が上に並びます。読んで損はありません。ただ、会社の側から見た並べ方です。このページは頼む側の順番で書きました。最初の打ち合わせまでに決めておくこと、会社の型ごとの向き不向き、そしてドイツにいる私たちが候補に入る条件と、入らない条件です。

四つの型五つの観点日本語で相談ミュンヘン拠点
4つ
開発会社の型
受託、プラットフォーム、SIer、海外拠点
5つ
見積書を並べるときの観点
金額は最後に見ます
3件
公開しているケーススタディ
いずれも運用中です
0円
初回の見立て
国内が合えばそう言います
AIエージェント開発会社
AIエージェント開発会社とは、大規模言語モデルを使って業務の一部を自律的に処理する仕組みを、要件定義から本番運用まで請け負う会社のことです。国内の受託開発型、プラットフォーム提供型、大手SIer、海外拠点型の四つに分かれ、同じ要件でも見積りの幅と引き渡しの形が変わります。会社の名前を比べる前に、頼む業務の範囲を決めます。
01 会社の型

四つの型。見積りが三倍ひらく理由の半分はここにあります。

会社の名前を並べる前に、型を分けます。どの型が正しいという話ではありません。型によって、契約のあとに何が起きるかが変わります。

受託開発型(国内)
要件どおりに作ります。PoCまでは速い。差が出るのは本番運用に入ってからで、保守と、精度が落ちたときの検知を契約に入れているかどうかです。
プラットフォーム型
画面から設定して数週間で動きます。定型の問い合わせ対応には十分です。社内の独自データや複数の言語が絡むと、設定の外に出られなくなります。
大手SIer
基幹システムとの接続と、監査に耐える文書に強い。着手までの期間と、最小の契約金額が大きくなります。
海外拠点型(ドイツなど)
時差と契約法が不利です。欧州の規制、欧州の個人データ、複数の言語のどれかが絡むときだけ、その不利が前提条件に変わります。私たちはここに入ります。
02 比較の観点

見積書を並べるときに見る五つ

金額の前に、この五つを同じ表に書き込みます。埋まらない欄がある見積書は、その欄について聞いてからにします。

  • 本番運用まで行った案件の数。PoCの数ではありません。稼働中の仕組みを見せてもらえるかを聞きます。
  • 引き渡しの形。ソースコードと手順書が渡るか。その会社を離れたら止まる作りになっていないか。
  • 精度の測り方。稼働後に誰が、どの頻度で、何を基準に測るか。私たちの案件では8カテゴリ100シナリオの自動テストを定期的に流しています。
  • 価格の決まり方。固定価格か時間単価か。追加要件が出たときの扱いが見積書に書いてあるか。
  • 規制の扱い。日本の個人情報保護法、欧州なら GDPR と EU AI法(EU AI Act)。技術文書を誰が書くか。
03 ドイツの会社

距離の不利を、条件が上回るとき。

私たちはミュンヘン近郊にいます。日本の午後がこちらの午前で、契約はドイツ法、通貨はユーロです。ここまでは不利です。

それでも声がかかるのは、欧州が絡む案件です。EU AI法の技術文書は、現地の当局に現地の言語で出すものです。条文の運用が固まっていく様子は、こちらの監督当局の発表と業界紙を毎週読んでいないと追えません。私たちはそれを日本語で本社に届けます。

研究の面でも、いる場所が効きます。ミュンヘン工科大学(TUM)、LMU、フラウンホーファーの研究所がこの街にあり、研究会や発表を現地で聞けます。英語とドイツ語の一次情報を、日本語の記事になる前に読んでいます。設計に取り入れるかどうかは案件ごとに判断しますが、選択肢を知らないまま設計することはありません。

逆に、国内で完結する案件で私たちを選ぶ理由はありません。その場合は初回の打ち合わせでそう申し上げます。詳しい条件はドイツの会社と組むということに書きました。

01

欧州拠点の規制対応

EU AI法のリスク分類と技術文書。日本語で本社に説明し、ドイツ語と英語で現地の文書を用意します。

EU AI法技術文書
02

欧州の個人データ

GDPR の処理記録、影響評価、削除の導線。自社のサイトも同じ基準で運用しています。

GDPR処理記録
03

複数の言語で動く仕組み

日本語とタイ語の資料を横断して検索する。三か国語の会議を同じ仕組みで処理する。多言語ナレッジ検索で稼働中です。

多言語RAG
04 費用

費用は型で決まりません。要件の書き方で決まります。

同じ要件でも、見積りが三倍ひらくことがあります。要件の一行を、見積る側がそれぞれ違う範囲に読むからです。

費用を動かす五つの要因と、見積書を比べるときの確認項目は費用の考え方にまとめました。ここでは一つだけ。PoCと本番運用は別の見積りです。PoCの金額だけで比べると、本番で順位が入れ替わります。

05 準備

最初の打ち合わせまでに決めておく五つ

ここが決まっていると、どの型の会社に聞いても見積りが揃います。

  • 対象の業務。「問い合わせ対応」では粗すぎます。「月300件の返品問い合わせのうち、定型の6割」まで絞ります。
  • 使う人と人数。現場の担当者なのか、本社の管理部門なのか。
  • 使ってよいデータと、社外に出せないデータ。クラウドに出せないなら、ローカルLLMが選択肢に入ります。
  • 成功の基準。時間、件数、誤りの率。数字で書きます。
  • 本番運用の担当者。引き渡しのあと、社内の誰が引き取るか。
06 よくある質問

AIエージェント開発会社の選び方:よくある質問

AIエージェント開発会社とシステム開発会社の違いは何ですか。+
扱う不確実性が違います。通常のシステム開発は仕様どおりに動けば完成です。AIエージェントは同じ入力でも出力が揺れるので、精度の測り方と、揺れたときの止め方まで設計に含まれます。そこを契約と体制に組み込んでいる会社が、AIエージェント開発会社と呼べます。
費用の相場はどのくらいですか。+
同じ要件でも、要件の書き方で見積りは三倍ひらきます。PoCと本番運用を分けて見積りをもらい、本番運用の側で比べてください。費用を動かす五つの要因と、見積書の確認項目は「費用の考え方」のページにまとめています。
期間はどのくらいかかりますか。+
開発そのものより、データを使える形に整える期間のほうが長くなるのが普通です。見積りの段階でデータ整備を別の項目にしている会社は、そこを分かっています。要件が固まる前に期間を約束する会社には、根拠を聞いてください。
PoCだけ頼めますか。+
頼めます。ただし、PoCの後に止まる案件が多いです。止まる理由は五つに集約され、本番へ進める段取りは「PoCから本番運用へ」のページに書きました。他社で作ったPoCの引き継ぎもしています。
海外の会社に頼むリスクは何ですか。+
時差と契約法です。細かい言い回しの往復に時間がかかるのもここに入ります。私たちはドイツ法、ユーロ建てで、日本の午後にあたるこちらの午前に定例を置いています。欧州が絡まない案件なら、国内の会社をおすすめします。
日本語で対応できますか。+
打ち合わせ、報告、本社向けの説明資料は日本語です。当局や監査に出す文書はドイツ語または英語で用意します。東京と大阪へは訪問しています。
社内にエンジニアがいなくても頼めますか。+
頼めます。引き渡しのときにソースコードと手順書をお渡しし、社内で運用を引き取る担当者を決めてもらいます。人を常駐させる契約は受けていません。
すでに他のベンダーが入っています。+
問題ありません。基幹システムやネットワークを見ている会社との分担を最初に決めます。私たちが入るのはAIの部分だけで済むことが多いです。
07 関連ページ

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国内の会社が合うと思えば、その場でそう言います。合うときは、最初の見立てまでお出しします。

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