- 多言語ナレッジ検索
- 多言語ナレッジ検索とは、言語の異なる社内資料をまたいで探し、出典を示して答える仕組みのことです。すべてを翻訳してから検索するのではなく、言語ごとに索引を作り、それを横断します。
資料はある。見つからないだけです。
手順書は文書サーバーに、取り決めはメールに、細かい経緯は会議の記録に。形の上では揃っています。実際には、担当者に聞くほうが早い状態です。
拠点が複数の国にまたがると、ここに言語の壁が重なります。日本語の手順書とタイ語の作業記録が同じ製品について書かれていても、片方の言語でしか探せなければ、ないのと同じです。
私たちが作るのは、原文のまま索引を作り、問い合わせの言語で答え、根拠として原文を示す仕組みです。資料にないことは答えません。
問い合わせから回答までの流れ
4種類の情報源、3系統の並列検索、出典付きの回答。自動テストは、利用者が使うのと同じ経路に対して走ります。
何でできているか
資料の接続
文書管理、メール、データベース、業務システム。接続口のないものは画面操作の自動化や文字認識で取り込みます。
言語ごとの索引
日本語とタイ語は語の区切りが空白では判定できません。言語別の解析器を通してから索引を作ります。ここを省くと後で効きません。
3系統の検索
意味で探すベクトル検索、語で探す全文検索、つながりで探す知識グラフ。結果はまとめて並べ替えます。
段階的な応答
単純な問い合わせは即答し、複数資料にまたがるものは長い段階へ回します。画面が待ち続けない構成です。
出典と限界
すべての記述に出典を添えます。該当がなければ、ないと答えます。推測で埋めません。
稼働中の自動テスト
実際の利用者と同じ経路でシナリオを流し、回答を採点します。品質の低下を、現場から報告が来る前に検知します。
この仕組みが向く場合と、そうでない場合
知識に関する困りごとが、すべて検索基盤で解決するわけではありません。
| 状況 | 適した選択 | 理由 | 私たちの勧め |
|---|---|---|---|
| 資料が少なく内容も安定 | 既存検索の改善 | 構築の手間が見合わない | まず検索設定の見直し |
| 資料が多く内容が変わる | ナレッジ検索基盤 | 索引を日次で更新できる | 典型的な適用場面 |
| 判断基準が明文化済み | 業務ルールの自動化 | 言語モデルは判断をぼかす | モデルを使わずに実装 |
| 複数言語が混在 | 言語別索引を持つ構成 | 空白のない言語では語検索が外れる | 言語ごとの解析を入れる |
| データを外に出せない | 自社設備での稼働 | 索引もモデルも社内に置ける | オンプレミス構成 |
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稼働してからが本番です
ナレッジ検索は資料とともに古びます。手を入れなければ、1年で目に見えて当たらなくなります。
だからこそ自動テストは、引き渡しではなく運用に組み込みます。